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インフラ系ITエンジニアのメモ帳です。

Rakuten Technology Conference 2013の感想

10/26に開催された「Rakuten Technology Conference 2013」に行ってきました。
http://tech.rakuten.co.jp/

内容と感想を簡単にまとめておきます。

Rakuten's New DataCenter Infrastructure

RIaas(楽天の自社製プライベートクラウド)構築の話。

概要

従来の主な課題として、コンピュータ資源の確保に時間がかかる、費用も掛かる、システムが複雑といった諸問題があった。その改善のため、仮想化を進め、各種デプロイをシンプルかつ自動化するようにした。その結果、デプロイ速度が、6 week → 5 day、価格が従来比 18 % にまで減少したという話。開発者が簡単にデータベースをデプロイできるデモあり。

感想

仮想化が、従来あった数々の問題をよく解決できており、それがしっかり数字にも表れている、いい事例だと感じました。ロードマップも土台が固まっている感じで、目的意識がはっきりしており、トップダウンでの戦略が浸透してそうな印象を受けます。プレゼンは楽天らしく終始英語でしたがパッションにあふれており、グローバルに活躍できる企業になる意気込みを感じる内容でした。

Aiming the Moving Target

http://www.youtube.com/watch?v=obiljftVy0g&list=SPNVIqXmk6x8wYOCIAYqlLHhKq94896mx9&index=2

まつもとゆきひろさんのプレゼン。エンジニアに向けて、エンジニアの生き方の参考になる内容のプレゼン。まつもとさんと会場との一体感がすごかったです。

従来の「何を作っているか把握している」「状況は変化しない」といった誤った想定のもと進める開発プロセスに、まつもとさんは疑問を持っていたようです。ソフトウェアの世界は変化が激しく、このような想定の戦略はよくない点、すごく共感できました。そのためには、失敗してもよい、進み続けるマインドが大事。とのことで、進み続けるマインドは、私も持たないといけないなと勇気づけられる内容でした。
また、個人的に印象に残ったのは、「無知の知」です。未来は正しく予測できないし、人は知らないことが多い。だからこそ、自分の無知を自覚して、自分の能力を磨かないといけないなと考えさせられました。